弊社、木造住宅の耐震診断と補強を始めて、16年目になります。

これまで数々の木造住宅の耐震診断をしてきて感じたことは、築年数が古いほど、確認申請図面と食い違いがあること。
それは、間取りや筋交いが入っているかいないかにも及びます。

図面と違うという事は、一から調査をし直すことが必要です。
また、床下や屋根裏に入り、筋交いの大きさや位置、建物の傷み具合も調べる必要もあります。
外壁や室内の調査ももちろんします。建物全体の傷みをチェックしていきます。

今回は、床下編です。

image_10157_400_0

筋交いを床下からチェックしています。 厚み・金物の有無・方向がこれで分かります。
この筋交いが、図面通りに入っていないことが多数見られます。

また、床下がどの程度傷んでいるのかもチェックします。

image_10160_400_0

白蟻の通り道「蟻道(ぎどう)」基礎の上にある材木(土台)にモコモコとしたものがそうです。

白蟻は、湿気を好み、木造住宅の構造である柱や土台などを喰い進みますので、要注意です。

image_10159_400_0

浴室からの漏水です。
ここまで傷んでいるのは珍しいですが、ここまで来てしまうと、傷んでいる所全てを入れ替える必要があります。

image_10158_400_0

基礎のひび割れです。これもかなり大きいひび割れです。
ここまで大きいひび割れですと、構造クラックと言い、地震の際に基礎がひび割れから割れてしまったり、沈んでしまったりという事が考えられます。

弊社では、耐震診断の際に、お客様のテレビにデジカメをつなぎ、ありのままの床下や屋根裏をみていただきます。

ショックを受けられる方もいらっしゃいますが、現状の確認として、必要な事だと思って、分かりやすく説明しております。

簡単な床下の診断の説明でした。